一般常識を疑う癖のある私。以前から「本当に炊きたてのごはんは混ぜたほうが美味しいのか?」と疑問がありました。
炊きあがったごはんを躊躇なく当然のごとく「混ぜる」「ほぐす」人っています。私ってごはんをよく知っているよ!炊きあがったらすぐに、混ぜて空気を中に入れたほうが、味が均等になるの!ふんわりさせるため!水気が飛んで美味しくなるの!という人がいます。
でも、ほぼ毎日お米を炊いている私の経験ですが、「混ぜた場合」「混ぜない場合」食べ比べた場合、どちらが美味しいごはんと感じるかというと、明らかに「混ぜない場合」なんですよね。
もちろん、大量に炊く場合は、釜の上部と下部は炊きムラが出来るので、ごはんを「混ぜる」「ほぐす」という行為は、ごはんを均等にするために必要かなと思います。が、一般家庭レベル、個人レベルの量で炊く場合は、必要ないのではと思うのです。
ある三ツ星和食店の主人さんは「炊きたてのごはんは、そのまますくうように盛るべし!」と混ぜないで食べることを勧めているそうです。一流和食店の多くも混ぜない派が多いそうです。dancyuなどで執筆しているフードライターの松浦達也さんも混ぜない派。東京家政学院大学の中村アツコさんは、この研究をし論文を書いています。厳選した米にこだわった人気おにぎり店「おにぎりの小林」(東京都千代田区)も、混ぜない派。
なぜか?
粘りにこそ、甘みと風味がのり、混ぜるとそれが損なってしまうから、と。
そうなのです。そのままほぐさず食べたほうが美味しいと感じるのです。
炊きたてごはんの表面の「おねば」。人間の美味しいと感じる味覚の中に、甘くてねばねばしたものを、美味しいと感じるセンサーがあるそうで、混ぜないごはんには、おねばを感じるんですね。混ぜてしまうと、そのおねばが、飛んでしまう。この感覚はすごくよくわかります。
「混ぜる派」「混ぜない派」を女性セブンさんが調べてみたことがあります。2017年2月16日号。
・混ぜる派 78.2%
・混ぜない派 21.8%
確かに、世間一般的な比率はこんな感じかなと思います。
おばあさんから、おかあさんに受け継がれてきた炊き方、混ぜ方、ほぐし方、、、。ちょっとまって!それって、最新の炊飯器がなくて、大家族分を、大きい釜で炊いていた時代の炊き方の流れから、生まれた話ではないのか???
確かに、大きい釜で炊けば、炊きあがりにムラが出来るでしょうし、混ぜたりほぐしたりしたほうが美味しくなりそうだ!と容易に理解できます。
けれど、現代の炊飯器、または土鍋、一般的に2合サイズを炊くご家庭が多いのではないかと思うのですね。大量に炊くなんて業務用しかありませんよね。
2合または、3合や1合の少量で炊いてムラなど出来るものでしょうか?私の経験では、ないです。
つまり、「混ぜる」「ほぐす」というのは、多くは「昔からの習慣」でやっているだけにすぎないと思います。また大量に炊く時は、「混ぜる」「ほぐす」というのはやったほうがいいと思いますが。
ただ、ご家庭で炊く際は、美味しい旨味をより感じるには、「混ぜない」ほうが理にかなっていると思います。よかったら一度、食べ比べをしてみてください!
(*もちろん、個人的好みはありますので、ご自分の好きなやり方でいいと言えばいいのですよ!)
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