日本全国、全てのお米の価格が爆上げ中(減反廃止と飼料用米と大手の囲い込み)

お米の流通形態は、25年前とは、まるで変わり、お米の価格の上下変動の理由も様変わりしています。一般消費者の皆さんは、まったく気づかないと思いますが、現在、米価が爆上げ中です。小売価格はかわらず、仕入れ価格だけが昨年から20%、一昨年からは50%UP。ぱっと見、理由のない理不尽な上げぶりなのですが、そこには理由があります。大きく3つの理由があります。減反政策は今年いっぱいで廃止され、来年からは自由に好きなだけ作付けできるようになるから。玄米価格の最低保障的意味合いのある飼料用米への供出がものすごく増えているから。大手コンビニの産地の囲い込み。以上の3つがお米の価格の半端ない上昇に繋がっています。

モノの価格が2年で50%も上昇するなんて、尋常ではないですが、米の場合それが起きています。

その理由を詳しく説明していきますね。

まず、減反政策の廃止です。つまり、来年からは自由に勝手に好きなだけ米農家は米を作れる政策になっているため、来年は米の作りすぎで米価が下がる可能性があります。なので、その予防のために現時点で値を吊り上げれるところまで吊り上げておこうという思惑が、大手コメ卸の間で働いている可能性があります。

次に、飼料用米。米には、一般用米と飼料用米があります(つい最近まで飼料用米などというジャンルのお米は存在しませんでしたが)。どちらも同じように食べれるお米なんですが、出荷の際、区別されます。農家さんが飼料用米で出すと言えば、そのお米は(例えば、コシヒカリでも)家畜のエサ用になります。そして、この飼料用米がすごく急増しているのです。理由は価格です。比較的高い値で国が買い取ってくれるため、一般用米で安く売るよりマシということで、多くの農家さんが米をそちらにまわす現象が起きています。つまり、今までより一般用米に出回るお米の絶対数が急減しているのです。モノが少なくなれば、価格は上昇しますよね。

最後に大手コンビニの囲い込み。正確にいうと大手コンビニ系列の大手コメ卸が米産地を囲い込み、その産地のお米が一般に流通しなくなっているのですね。つまり、米の出回りが減っている。

お米の生産量の絶対数は、別に極端に減っているわけではありません。流通の流れが、かなり変わって、国や大手の思惑が、かなり大きく市場の価格に影響を与えていることから、今のような米価の爆上げに繋がっているといえます。

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