日本最古の正史である日本書記(720年完成)にも登場する、太古の昔から天皇陛下によって行われている宮中祭祀です。
日本人の中心である天皇陛下は、五穀豊穣とともに国家安寧と繁栄を神に祈るために、新嘗祭を行ってきました。宮中行事のなかでも一番重要な祭祀が新嘗祭になります。
新嘗祭の起源は、飛鳥時代の皇極天皇(こうぎょくてんのう)の時代(642年~645年)から始まったとされています。農耕民族の日本人の収穫への感謝の気持ち、昔からかわらないのですね。
皇居で行われる宮中行事だけが新嘗祭ではありません。日本全国の神社でも、一番重要な行事です。伊勢神宮、出雲大社、熊野大社、明治神宮、熱田神宮など有名な神社でも秋のお米の収穫を祝う新嘗祭を行っています。
日本人の1年の伝統行事のなかでも一番重要な「日本人の感謝をする心の文化」を表しているのが、新嘗祭といえるでしょう。お米はその象徴になります。
*ちなみに、新嘗祭(にいなめさい)の語源は、「新」は新穀、「嘗」はごちそうの意味なのだそうです。また、「にい(新穀)のあへ(餐)」の略とも言われています。「あへ(餐)」はもてなしの意味だそうです。
現在はなぜか、新嘗祭という言葉はあまり使われなくなりました。かわりに勤労感謝の日になっています。
戦後、アメリカのGHQが、神道と強く結びついている天皇行事だとし、国民と天皇行事を切り離すために1948年「勤労感謝の日」を制定しました。
今は勤労感謝の日も国民になじんでおり良い休日だなとは思いますが、私としては日本人の宗教的、文化的意味を深くくみ取っている「新嘗祭」を国民の休日にしてほしいなと思っています。
勤労感謝の日がきたら、その日は五穀豊穣を神に祈る「新嘗祭」でもあるんだよと、ちょっと思い出してもらえれば幸いです。
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